本:『夢をかなえるゾウ』を読んだ
夢をかなえるゾウ
水野敬也
飛鳥新社 2007-08-11
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遅ればせながら水野敬也さんの『夢をかなえるゾウ』を読んだ。発売してから1年ほど経っており、前々からこの本の存在は知っていたのだが、これまで手にとるものの購入には至っていなかった。この本が“エンターテイメント小説”というジャンルにあったことが自分の興味から遠ざけていたのだろう。
しかし、最近は心境の変化か、「自分の興味にとらわれずいろんなジャンルの本や雑誌を読んでみよう」という気持ちが大きくなっていた。自分の興味で選択肢を狭めることが、自分の世界を小さくしている気がしたからだ。
本書を読み進めるにつれ、自分の未熟さを痛感することとなった。「自分は本の中に登場するサラリーマンそのものではないか」と。本書の主人公であるゾウの神様“ガネーシャ”の言葉が胸に突き刺さっていく。3度ほど涙が出そうになった。“感動”や“悲しさ”といったものではなく、上手く表現は出来ないが何か自分の奥底から湧き出てくる感情だ。
***
ちょうどこの日、小学生時代以来の親友と久しぶりに会った。彼とは高校・大学こそ違えど、人生で自分に最も良い影響を与えてくれた人物の一人で、時にライバルでもあり、しかし心から尊敬する大切な親友だ。
彼は自分より1年遅れて今年社会人になった。彼は強い信念を持ち、1つの夢を実現するためにとある商社に入社し、今月晴れて配属が決まったという。しかし、彼はもう次の行動へ移そうとしていた。東京のある大学院への進学を考えているという。理由は希望していた海外との貿易関係の仕事とは遠い部署に配属され、今後長年勤めても対外貿易を担当する部署へ異動することはほぼないからだという。また、仕事上の人間関係にも嫌気が差しているそうだ。
今回東京へ来た目的は一つ目にその大学院の説明を聞くため、そして2つ目に彼の友人たちと話をするためだった。彼は自分の考えを多くの人に聞いてもらい、また多くの人の考えを知ることで新しい道を模索しているようだった。私は彼と一晩、お互いの仕事の現状、考え、夢を語りあった。未熟ながら社会人の先輩としても少しだけアドバイスをしたりもした。
巷では、多くの社会人が夢を持って就職するが、いつしかその夢が実現不可能なものであると悟り、いつしかその夢を忘れ、会社で淡々と言われた仕事・作業をこなすだけの人生になってしまうという。しかし、彼は自ら行動を起こしている。その行動自体が彼の夢へ直結するものかは分からない。しかし、やって見なければそれが正しいことかどうかも分からない。言葉では表さなかったが、お互いきっとこう考えていたに違いない。
“結果は自分達の意識や行動次第で全く違ったものになる”
その後、”お互い前向きに進んでいこう”とかたい握手をし、彼を見送った
***
この日の彼との会話と、この『夢をかなえるゾウ』の教えが、あるときリンクした。そのとき鳥肌がたった。体が反応した。なんとも表現し難い感情に襲われ、思わず熱いものが込み上げてきた。
本書に書いてあることは学生時代の顧問から学んできた考え方そのものだったし、頭の中では分かっているつもりだった。しかし、それは意識レベルでしかなかった。目標のために本を読んだり勉強したり…自分では頑張っているつもりだった。しかし、結果が出なければ何もしていないことと同じだ。
なかなか結果がでないことに悩んでいた。
悔しかった。
いつしか自分は駄目な人間だと思うようになっていた。
しかし、本書で忘れかけていた大事ことを思い出させてくれた。
本書の主人公ガネーシャと、著者の水野さんへお礼を言いたい。
ありがとう。
最後に、自分が最も印象に残っている、そして最も救われた一文を、この本に敬意をはらう意味で引用させて頂きたい。
『成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめるのも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日々も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるようなつらい日々も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界創ったんやからな』
明日から始まる“新しい日”を迎えられることに感謝。賛否両論ある本ではあるが、この本は自分にとってのバイブルの一冊となるだろう。
夢をかなえるゾウ
水野敬也
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タグ : 読書 自己啓発
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